[AWS 勉強記録] CloudFront概念編
Amazon CloudFrontとは?
Amazon CloudFront は、ユーザーへの静的および動的なウェブコンテンツ (.html、.css、.js、イメージファイルなど) の配信を高速化するウェブサービスです。
出典:AWS公式ドキュメント Amazon CloudFront開発者ガイド
AWSから提供されているグローバルなCDNサービスで、コンテンツを素早く、セキュアにエンドユーザーに届けることができるサービスです。
CloudFrontの特徴
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グローバルな配信ネットワーク
CloudFrontは世界中に配置されたエッジロケーションを使用して、コンテンツを迅速に配信します。結果的にウェブサイトやアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます -
オリジンへのトラフィックの最適化(Origin Shield )
ウェブアプリケーションは、アクティビティのピーク時のトラフィックの急増に対応する必要があります。Amazon CloudFront は、アプリケーションオリジンリクエストの量を自動的に削減します。 -
セキュアなコンテンツ配信
SSL/TLS証明書を使用して、エンドツーエンドのセキュアな接続を提供し、HTTPS接続でデータの安全性を確保します。 -
Lambda@Edge、CloudFront Functions によるカスタマイズ
CloudFrontは、エッジロケーションでのサーバーレスコードの実行をサポートし、コンテンツの動的変更やユーザーごとのカスタマイズを可能にします。
4番に関する補足資料:エッジで爆速コード実行!CloudFront Functionsがリリースされました!
CloudFront Functions と Lambda@Edge の違い
参照資料:AWS公式ドキュメント Amazon CloudFrontの特徴
CloudFrontの動作方法
CloudFrontは、AWSのバックボーンネットワークを通じて、各ユーザーリクエストを、コンテンツを最も効果的にサービスできるエッジにルーティングします。
CloudFrontの動作方式
CloudFrontのデータ転送過程
- クライアントからエッジサーバーへのリクエストが発生します。
- エッジサーバーはデータに対するキャッシュの有無を確認します。
- キャッシュされたデータが存在する場合、そのデータを応答します。
- キャッシュされていない場合は、オリジンサーバーにリクエストが転送されます。
- オリジンサーバーでデータを取得した後、エッジサーバーにキャッシュし、クライアントに応答します。
CloudFrontの活用方法
CloudFrontは、以下のような用途で使用されることが多いです。
ウェブサイトの加速
グローバルエッジロケーションにより、ウェブサイトのコンテンツをユーザーに迅速に届けることができ、ページの読み込み時間を短縮します。
メディア配信
オンデマンドビデオやライブストリーミングの配信に最適化されており、MPEG DASHやApple HLSなどの主要なストリーミング形式をサポートします。
セキュアなコンテンツ配信
署名付きURLや署名付きCookieを使用して、認証されたユーザーのみにコンテンツへのアクセスを制限することが可能です。
CloudFrontの料金プラン
CloudFrontの料金は、使用したデータ転送量やリクエストの数に応じて課金されます。
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データ転送料金
エッジロケーションからのデータ転送料金は、転送先の地域によって異なります。 -
リクエスト料金
GET、PUT、POSTなどのリクエストに対する料金が発生します、リージョンごとに異なリます。 -
オプション機能の料金
Lambda@Edgeによるコンテンツのカスタマイズやフィールドレベルの暗号化など、追加の機能に対しても別途料金がかかります。
詳しい料金体系は、AWS CloudFrontの料金ページをご参照ください。
終わりに
CloudFront利用することで、ウェブサイトのパフォーマンス向上やセキュアなコンテンツ配信を実現することができます。
次の記事ではCloudFrontの設定の仕方に関してご紹介いたします
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